脊椎・脊髄ドックとは
脊椎・脊髄ドックとは、「脊椎脊髄疾患の予防と早期発見」並びに「症状の原因解明と適切な治療法の選択につなげること」を目的とした検査です。
MRI・CT・レントゲン等の画像検査、神経学的診察、臨床症状などに基づいて、脊椎脊髄の専門医が総合的に診断します。
脊椎・脊髄のしくみ
脊椎とは:世間一般に「せぼね」と言われる骨のことです。
頸椎( 7個)
胸椎(12個)
腰椎( 5個)
仙椎( 1個)
尾骨( 1個)
が椎間板、椎間関節、靭帯により連結されています。
脊椎の重要な働きは
①体幹を支持する
②体幹に可動性を与える
③脊柱管内の脊髄、神経を保護する
脊髄とは:脳から連続してつながっている部分で、
中枢神経と呼ばれています。
脊髄の重要な働きは
①手足の筋肉を動かす働き → 運動神経
②手足の感覚を伝える働き → 知覚神経
③膀胱や直腸などの内蔵の働きを調節する働き → 自律神経
対象者について
- 脊椎脊髄の状態を詳しく知りたい方、脊椎疾患を予防したい方
- 軽度・重度、急性・慢性にかかわらず、症状が有り、原因と治療法を調べたい方
(症状:腰痛、首痛、手足のしびれ・痛み、しばらく歩くと足がだるくなる・痛くなる、背中が痛む、首や肩が痛む、重度の肩こりなど) - 医療機関に掛かったが、症状の原因がはっきりとしなかった方
- 様々な治療を受けてきたが、あまり改善が見られない方
- 症状が強く、すぐに適切な治療を開始したい方
- ロコモ症候群の疑いのある方、寝たきりの予防を考えている方
検査について
MRI
椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、圧迫骨折等の有無や病状などについて、椎間板・神経の状態を調べて把握します。
CT
脊椎の状態を断面図や立体図(3D)として把握します。
骨棘、分離症の有無、椎間板石灰化、椎間孔の状態などを詳細にチェックします。
大動脈瘤の有無、内臓由来(実質癌)の腰痛等もチェックします。
XP
脊椎不安定性(動きによるずれ)、ゆがみ、骨の質等を把握します。